こんにちは。放課後等デイサービス「よかったねクラブ」担当の谷川です。
ゴールデンウィークも終わり、日常も少しずつ落ち着きを取り戻してきたところでしょうか。
よかったねクラブでは、昨年「子どもたちが興味をもってくれたら」と育て始めた蚕が、今年は大量に! 4月から毎日、桑の葉を求めてあちらこちらへ…。自分たちは養蚕家かと思うような日々を過ごしています(笑)。子どもたちも毎日成長する蚕の姿を楽しんでいます。
18歳になったらサヨウナラ?
さて、よかったねクラブは「放課後等デイサービス」を行う拠点。対象は小中学生を中心に、18歳までです。では、18歳を過ぎた子どもたちはどうすると思いますか。もう「子ども」と書くのも違和感が出てくる年齢かもしれませんが、やはり世の中からも自立を求められます。
一般の仕事に就く子、就労支援サービスを利用して軽度の仕事をする子、上の学校へ行って学び続ける子などさまざまですが、私たちの事業所とは18歳を境に関わりが無くなってしまいます。18歳を過ぎるとデイサービスの対象ではないため、利用し続けることができないからです。
今年もよかったねクラブを卒業して、就労支援施設で働き始めた子がいます。「彼が話を理解しやすいように、工夫してもらえるかな」「周りの環境がざわざわしていると、きっと落ち着かないだろうな」と気になってしまいます。でも残念ながら、違う世界で暮らし始めた彼に、私たちが手を出せることはありません。
制度って怖いもので、18歳を境に本当にバサッと支援がなくなります。本当は、自転車の補助輪を外すように、サポートをしながら少しずつ新しい環境に慣れていくことが必要だと私は思うのですが、今はほぼ「18歳になったらサヨウナラ」、それが現実なのです。
フリマ開催が18歳を助けるかも?
「般化(はんか)」という言葉を知っていますか? ある環境の中ではできることを、相手が違う・環境が違う中でもできるようになることを言います。発達障がいの子たちは、これが苦手です。
普段、よかったねクラブの安心できる環境の中でできていることでも、外に出るとうまくできないというのは良くあること。同じように、学校ではできていたことが、社会人になってもできるとは限りません。外に出ていくほどに、想定外のこともたくさん起こります。
なので、社会に出る18歳というタイミングは、つまずくことがたくさんあります。そんな時に補助輪も後ろからついてきてくれる人も無しで、急に自転車に乗れるなんて、奇跡のようなものだと思いませんか。そんなの無理! 制度を変えようと頑張っても急には難しいので、今年からよかったねクラブのなかで、1つの取組みをしてみることにしました。
それは、中高生がスタッフも務めるフリーマーケットの開催! 前回もお伝えした通り、5月から月に1回、第2土曜日に、よかったねクラブで開催します。ここで中高生のうちからいろんな人と触れ合ったり、想定外のことに出合ったりする経験を積んでおきます。
この場があれば18歳になっても手伝いに寄ってもらえば、近況が聞けます。また、フリマには一般の学生スタッフも参加するので、一緒に過ごす経験ができ、当人が同年代の子たちと話せるようになるとともに、学生の子たちも彼らへの理解が深まります。
きっと一石二鳥、三鳥…のいいことがありそうなフリマ、どんな場になるか楽しみです。
誰だって生き生きと生きたいよね
フリマにおける学生スタッフのように、一緒に過ごしたり、興味をもって少し知ってもらったりする人が増えると、発達障がいの子たちも生き生きと暮らせる世の中になり、本当の意味での「みんな違ってみんないい」が進むのではと思います。
発達障がいの子たちって、学校や家では「みんなと同じように出来ないこと、人の迷惑になることをいかに減らして、世の中で生きていけるようにするか」に、本人も周りも労力を割きがちです。
それは仕方のない面もありますが、同じ時間を費やすなら、私はもっと「本人が生き生きと生きていくため」に使いたいです。だからこそ、1人1人が伝えやすい言葉や手段を追求しますし、本人の「好き」や「得意」を大事にした関わりを心がけています。
ひとりずつに向き合う分だけ時間はかかるし、成果がはっきり見えないこともありますが、せっかく生まれてきたんだから、自分らしく生き生きと生きていきたいですよね。それは発達障がいがあるなしに関わらずの話ですし、障がいがあるからって諦めろというのは違うと思うんです。
「ふらっとわ」でお話しましょう
そんな想いや、では実際にどう関わったら良いのかということなどを地域の人たちと共有し、一緒に学び合ったり話し合ったりできる機会を積極的に作っていこうと、同じ想いをもつ人たちと「ふらっとわ」という団体を作りました。
「ふらっと」「輪」になる、「ふらっと」「和」ができる、そしてそんな「ふらっと」が「永遠(とわ)に続いていくように…。そんな想いで「ふらっとわ」と名付けました。名前の通り、気軽に、ゆるく、誰でも集まれるようにと考えていて、発達障がいのサポートに関わる方はもちろん、本人や親御さん、学生さんや地域の人などの交流が広がればと思っています。
「ふらっとわ」がまず取り組むのは、皆さんに聞いてほしい講演会の開催に向けて、寄付金を集めること。どんな講演会なのか、少し紹介しますね。
本田秀夫さんを知多半島にお呼びしたい!
講演をお願いしたいと考えているのは、本田秀夫さんです。本田さんは精神科医で、信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授。発達障がいの専門家です。エビデンス(裏付け)に基づいて発達障がいを理解することの大切さを訴える方。豊富な事例をもとにお話いただくことで、発達障がいが「遠くてよく分からないもの」から「少し分かって、興味が生まれて、知りたいこと」に変わるといいなと思っています。
本田さんは現在、「発達障害・知的障害の情報発信プラットフォーム」をつくるためのクラウドファンディングをされていて、その返礼品のひとつが「出張講演会」なのです。本田さんの描く「発達障害・知的障害の情報発信プラットフォーム」自体も素敵なうえ、知多半島で講演を開催できるとは! ぜひ実現したい! しかも、想いとともに集まるお金で!
ということで、現在1口1000円~、寄付金を募っています。おひとりずつお会いして、大切なお金を手渡しでお預かりしたいので、口座振込などは受け付けていません。ブログを読まれて、関心を持たれた方はぜひお声掛けくださいね。谷川が想いを語りながら、寄付を頂戴しに伺います!
※ ふらっとわ 寄付金募集(よろしくお願いします。)
それではまた、次回もお楽しみに。


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